広島大学

小島由継拠点長の挨拶About Us

小島由継拠点長研究拠点長
小島由継

 水素は再生可能エネルギー(太陽熱・光、地熱、風力、水力等)のグローバルな平準化に有用であるものの、常温、常圧で低密度の気体であることが問題です。広島大学自然科学研究支援開発センター先進機能物質部門では、水素を常温で高密度化するための、水素吸蔵合金、無機系材料、炭素系材料や液体水素化物等の研究を進めてきました。その結果、様々な水素貯蔵材料の中でアンモニアはトップレベルの重量水素密度と最高の体積水素密度(液体水素の1.5倍以上)を有し、水素エネルギーキャリア(水素貯蔵・輸送媒体)として優れていることを見出しました。これに基づき、アンモニアを用いた水素エネルギーシステムの優位性を国内、海外に提案してきました。システム構築に必要な要素技術の研究開発を促進するための窒素循環エネルギーキャリア研究拠点(自立ステージ)が2016年度、広島大学に採択されて発足しました。本拠点はアンモニアの原料である水素製造用分離膜、アンモニア貯蔵材料、アンモニアの安全性に関する研究を行いながら窒素循環科学を創出するとともに、若手研究者の育成と国際的な研究教育を目指しています。
 2016年度、日本の再生可能エネルギーの電源比率は15%であり、世界平均(2016年:24%)に比べ低い水準にあります。今後、アンモニアを用いた水素エネルギーシステムが実現し、再生可能エネルギーが普及することを望んでおります。

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